2017年08月07日

面会

留置施設の面会室って誰もが入れるところではないですよね。
どんなところだったかというと…

よくドラマであるようなガラス?というか大きく透明なもので
スペースをさえぎられており、会話するところだけ丸く小さな穴が何重かに
くりぬかれて会話できるようになっていました。

本当にドラマのよう…


面会室に入った時に先にA子ちゃんが座っていたのか、私たちがいるところへ
A子ちゃんが入ってきたのかははっきり覚えていません。

A子ちゃんのすぐ斜め後ろには女性の刑務官?の人が無表情で座っていました。
なので、会話は丸聞こえです。

まぁ、聞かれて困ることは話さないので、構わないのですが、
私の視界に入るのでなんとなく話しにくかったです。

A子ちゃんは私たちの顔を見るなり、いきなり突っ伏して「わぁ〜」って感じで
泣き始めました。
しばらくそんな様子で会話にはなりません…。

面会時間は15分だったと思うので、そんなんじゃ何にも聞けないよ〜
と、いうか…

「嘘泣き??」と冷静にA子ちゃんを見ている自分がいました。

わざわざ新幹線に乗って駆けつけ、盗んだ分の弁済をして会いに来た人に
何か言う事あるだろう〜と思ったけれど、そんな言葉も態度もなく…。

どうしてこんなことになったの?と聞いても「わぁ〜」と
突っ伏して泣く(ふり?)だけ。

「一人で家計を背負って大変だったね、辛かったよね、でももう一人じゃないからね」などと
声をかけて、責めるつもりはないんだよとアピールしたつもりです。
それは本当に本心で、働かない成人男性との生活費を一生懸命工面していたんだろうと思うと、それは本当に大変だったろうと思うのです。


「盗んだお金はちゃんと返済したし、安心してね」と伝えて
今後どうするか考えたりしてる?と聞くと「何も考えていない…」と。
1日中この中にいて、今後のことを考えないの??と思ったけど
私に言う事でもないのかも…と思うようにしました。

とりあえず「今後の事は一緒に考えましょう」と言ってみると「はい…」と
小さい声で答えていました。

まぁ留置施設の中で一人で居て、外がどうなっているかも分からないだろうし、
何年も会ってない人が来て、理由をきいてもペラペラと話せるような気分にも
ならないかもね…と思いつつ、スッキリとしない気持ちでした。


弟はというと「A子ちゃん、泥棒したの?本当に?」
「どうしてこんなところにいるの?」と聞くだけで…。

弟が薬のことを心配して聞くと、刑事サンがかかりつけの病院でもらってきてくれたから大丈夫と返事していたのを聞いて、その仕組みを知ったのですが。

電気代・水道代の支払いのメリットが過ぎたからもう止められるかも…と。A子ちゃんがようやく口を開いたかと思ったら支払いの事。
それはなんとかするから安心していいよと言うとそこでやっと表情が柔らかくなったような気がしました。

お金のやりくりのことでずっと悩んでいたんだろうな…と感じた一瞬でした。

結局、たいした話しもできずに、面会時間も終了。

「じゃあ、またね。近いうちにおうちに行くからね」とだけ言って面会室を出ました。

入って来た時と同じルートで受付のところへ。
そうそう、名前とかを記入した時にカバンとかを預けていたんです。
もちろん携帯も。

それらを受け取って施設の外へ。

雪はやんでいて、私の心とは逆にスッキリと晴れていました。

弟に「どうする?お茶でも飲んでいく?」と聞いてみたけれど

「10年以上外で何かを食べたり飲んだりしていないので何だか嫌だ。家に帰る」というので、そのまま家へ戻りました。

10年以上外でお茶すらしたことが無いなんて…。弟の一言一言に驚いていた私です。
外で何かすることが苦痛なんだな…とあらためて分かったような…。

また弟について自転車でついていく私。この光景を父が見たら喜ぶだろうな…そんなことを
思って、A子ちゃんのことが落ち着いたら弟を
とりあえず、一度病院に連れていかなくちゃ!
などとまだその時はお気楽に考えていた私です。


その後、弟との壮絶なバトルが待っているなんて
その時は予想もしていませんでした。

posted by てるてる at 23:00| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする